シストレって何?
最近ネットなどでも頻繁に目にするのが、システムトレード、通称シストレです。
この言葉の定義は比較的広く、一般のトレーダーからはシストレ=自動売買と認識されていますが、厳密にはシストレにはそれ以外のものも含まれているのが正しい解釈となります。
数年前の初期のシストレの普及期は特定のロジックに基づいて売買シグナルがでるだけでもシストレと呼んでいましたが、オシレーター系の指標でもわかるとおり、一定の条件でシグナルがでただけでは、それに基づいて売買しても必ずしも利益がでないことが多く、あくまで参考にしかならないものがほとんどでした。
マネースクエア「トラリピ」
マネースクエアが提供しているトラリピという名称のサービスは、リピート機能のついたIFDイフダン注文といったものであり、広義の意味ではシストレの仲間ということができますが、
設定した売買の部分だけが自動行われるもので、IFDは通常のFXの取引でも行われるものですが、あらかじめ複数の仕掛けをしておくことができるのがこのサービスのポイントとなってきていますが、同社ではこれをシストレとは位置づけていないようです。
さらに本格的に一定の戦略ロジックを利用して完全に自動売買をしようというのが最新のシストレのトレンドとなります。国内業者が面白いのは、独自のトレーディングソフトにイスラエルの会社が開発したミラートレーダーによる自動売買の仕組みをバンドルしてユーザーに提供する業者が多いことで、海外ではMT4と呼ばれるソフトウエアを利用した取引が殆どのなのに対して、かなり手厚い形で自動売買を提供してくれるところが大きな特徴となっています。
「シストレ24」インヴァスト証券の特徴
「シストレ24」のようなミラートレーダーの大きな特徴は一度設定したものは業者のサーバーに保存されますので、たとえPCの電源を切ってもその設定期間中は自動売買が継続することです。
一方MT4のほうはあくまで利用者がクライアントサーバーの中にインストールしてその売買戦略を常に24時間ネットに接続した環境で維持することが求められるため、実際の利用には大きな違いがあります。
ただ、ミラートレーダーは業者が用意したストラテジーしか利用することができませんが、MT4であれば自作も含めてあらゆる戦略を取り込んで利用できるという違いがあります。
したがって、どちらの仕組みにも一長一短があることがわかります。
このあたりのメリット、デメリットも十分理解した上でシストレの自動売買を利用していけるようにしたいものです。