FX取引の概要について
FXとは、日本語では外国為替証拠金の差金取引といわれる投資取引手法のことで、
英語のForeign Exchangeの頭文字から取ってFXと呼ばれるようになっています。
このFXはリアルに設置されている市場ではなく、インターバンク市場、銀行間でネットなどを介して行われる仮想的な市場取引であり、参加者は銀行、実需の輸出入事業者、機関投資家、投機筋、個人投資家などが全てひとつの市場で売買の取引を行うことが大きな特徴です。
ただし、市場はひとつではあるものの、個人投資家は直接インターバンクにアクセスして為替売買をすることはできず、店頭FX業者に口座開設をして相対取引契約をするか、取引所FXの業者に口座開設をするかのいずれかの方法により、業者に証拠金を預託し、それにレバレッジをかけて為替の取引をすることが基本となります。
FXはCFD・Contract For Difference・差金決済取引のうちの1つで、その取引手法はコモディティや株式先物などと同じですが、為替市場は実需の莫大な取引ボリュームであるがゆえ圧倒的に大きな市場を形成していることから、為替取引だけは独立したFX市場として成長してきています。
店頭FX業者との相対契約は、それぞれに異なる条件となり、業者が提示する取引価格と条件をもとにして売買をすることとなるため、どの業者に口座開設をして取引を始めるかが、この投資を始めるときのまずはじめの選択となります。
国内でFX取引がはじまってから既に15年以上が経過していますが、国内FX業者に開設された口座は累積で500万を超えており、そのうち実際に証拠金を入れて取引されている実数は80万口座程度で参加者の出入りは激しく変化しています。
実際には50万人程度が随時参加しているのが国内のFX市場となっています。
個人投資家としてのシェアでは日本市場がトップ
個人投資家の参加率でみますと圧倒的に参加者が多いのが日本市場であり、日本市場で個人投資家の取引数や取引量が多いFX業者が結果として世界的にも最も規模の大きな業者として大きなシェアを確保しています。
それだけに国内のFX市場は競争が激しく、業者の顧客サービス内容、提供トレーディングツール、取引条件、教育プログラム等も他国の業者にはないほどのレベルが保たれているのが大きな特徴となっています。
現在くりっく365、証券会社、銀行OTC,外為専業などの事業形態により国内でFX取引を提供している業者は84社にも登り、世界的にみても一国のなかでこれだけ豊富な選択肢が設定されている国は珍しい状況となっています。
また国内でFX取引事業を行う業者に対する金融庁の規制も世界的には非常に厳しいものがあり、金融取引業者の財務の健全性を表す自己資本規制比率も120%以上に保つことが法律で義務付けられています。
さらに顧客から集めた証拠金は各業者の事業資金とは別に管理するために信託保全が完全に義務付けられていることも大きな安心材料となっており、国内で営業許可をもつ業者との取引はかなり利用者の保護が確立しているといえるのです。