様々な注文方法について
FXの取引には様々な注文方法があります。
それぞれ解説してみます。
成行注文
まずもっとも一般的なのが、相場を見て買ったり売ったりしていく成り行き注文です。
これはチャートを見ていて上がりそう、あるいは下がりそうといった時点でトレーダーの裁量で売買をするものになります。金額を指定しないで成行注文しますので、ある意味誰でも確実に取引できものとなります。
またストリーミング注文というものも存在します。
これも基本的には成行注文のひとつと言えますが、実際に配信されたレートをトレーダーが目視確認して注文を行う方法となります。したがって、必ず約定する成行注文と異なり、相場の大きな変動時など配信されたレートと売買注文を実行した価格とが違った場合には約定しないことになります。
ここで業者の約定力というものが試されることになるのです。こうした成行注文は、参入のタイミングを間違えるとほとんどが損失につながるため、その気軽さとは裏腹に慎重な売買が求められることになります。
指値注文
指値という売買は、事前に特定の金額で売買予約を行うことをいいます。
こちらはチャート上である程度将来的な動きを予想して仕掛けていくことになるもので、相場状況によっては事前にセットしても約定しないこともありますし、逆にさらにその設定を超えて串刺し状態になることもあります。
せっかく作ったポジションも当初の思惑とは逆の方向に動いてしまいますと、含み損がでることになります。こうした含み損を一定のレベルまできたら損切りするようにセットしておくのが逆指値です。
売買したポジションよりも30銭以上損益がでたらカットするというよう設定をして利用するのが逆指値による売買ということになります。
また、一定のレベルの価格よりも上昇した場合に購入するようなときにも逆指値を利用することがあります。通常の売買では上がったら買うという指値設定はできませんが、逆指値の機能を利用すればこうした利用法ができることになります。
OCO注文
OCO注文は、One side done, then Cancel the Otherの略
事前に2つの注文を出しておき、いずれか一方の注文が成約した場合には自動的にもう一方の注文をキャンセルするという注文方式です。
相場が上に動くか下に落ちるかわからないときに、チャートを見続けていられない場合に仕掛けておくと便利なものです。
IFD注文
IFD注文は、If Doneの意味の注文です。
新規の指値注文もしくは逆指値注文を発注するときに、同時に注文が成立した場合の指値や逆指値の注文まで発注できる注文形態です。
1ドル103円のときに102.50円の買い注文を出しておき、自動的に104円の売り注文も有効になるといったようなものです。ポジション保有と決済注文を1度で行うことができるのがおおきな特徴となります。
トレール注文
トレール注文は、レートの上昇幅、もしくは下降はあわせて逆指値のレート水準をリアルタイムで自動修正してくれる注文方法で、リスク管理をしながら出来る限り利益を伸ばしたいときに利用することができる有益な仕組みです。
以上のようにFXの注文には相場状況に合わせて成り行き注文のみならず、様々な技を事前にセットすることができるようになっていますので、一つ一つの仕組みを確実に理解して適材適所で利用していくことが利益の獲得に繋がることとなります。